【本・感想】心。 人生を意のままにする力 / 稲盛和夫さん著【科学的ではないけれど】
こんにちは。りゅうです。
今回はこの本を読んでみました。
大学の図書館の新刊コーナーに並んでいて、本屋さんで見かける機会も多かったので、
試しに。
要約
知らない人はいない、あの稲盛さんの人生論。
「何事においても、心が大切である」というこの本の意見を
事実だと証明することは不可能ですが、
人生論に「科学的じゃない」とケチをつけるのはどうかと。
稲盛さんが人生を通して得た考え方を知るためにも、この本を読む大きな価値があると思います。
論理的かどうかと問われると......
タイトルにもある通り、稲盛さんは心が何事よりも重要であると述べています。
自我を捨て、人のために働くことこそが成功の秘訣である、とも。
自らの身にやってくる出来事は、心次第で変わる、ようです。
美しい心を持っていれば、良いことが起き、欲にまみれているとそういったことは起こらない、という考え方を書かれています。
このように、心について問う話はよく耳にしますが、
この類の話を真実であると証明することは不可能です。
「どうしてそう思うんですか?」と問うても、
「これまでの経験から」という答えしか返ってこないでしょう。
信じるか信じないか
しかし、僕は証拠がないからと言って、稲盛さんのお話が無駄になるとは決して思っていません。
稲盛さんがご自身の経験から得たことならば、それは稲盛さんにとって真実であることは確かです。
これは稲盛さんに限らない話ですが、人は誰でも、自身の人生から何らかの考え方を得るものだと思います。
それらに真偽はなく、他人が正しいだの間違っているだの、物申すことは出来ません。
人はそれぞれ、多種多様な信念を持って生きていると思うんですが、
本を通して、それを知ることが出来る機会は案外貴重なのかもしれません。
世界の見え方は心次第
僕がこの本で最も共感できたのは、世界の見え方は心持ちで変わる、というものです。
これは意外と簡単な話でして。
暗い気持ちでいるときは、他人の幸せを素直に喜べなかったり、すべてのことが悲しく映ったり、
逆に自分自身が幸せだと、あらゆる物事は幸福なもののように思えます。
以前、他の本の感想でも述べたことがありますが、
一人ひとりの持つ世界は全く異なるもので、
それは考え方や心の状態によって左右される、と僕は信じています。
落ち込んでいるときは、どこまででもネガティブになることが出来ます。
そんなとき、何かに嫉妬したり、怒ったりと負の感情をさらに溜めて、
よりネガティブな気持ちに陥ってしまうものです。
暗いとき、客観的に自分の気持ちを見ることは難しいですが、
「ちょっと悲観的になっていないかな?」
と自らの目を疑うことが大切です。
調子に乗っているときも、
落ち着いて冷静になることを忘れないように......
これは自分自身に対する忠告ですが。笑
ちょっと抽象的な話も多い本でしたが、
稲盛さん流成功の秘訣を触れてみたい方は是非読んでみてください。